【フラッパーのものがたり】 せいぎのにんじゃ フラッパーが たすけ合いのまちをつくる!
フラッパーは、「ふびょうどう」や「ふこうへい」がキライな せいぎのニンジャ。今日もいつものように、みらいたうんに ふびょうどう がないか、ニンジャ走りで かくにんしてまわっています。
すると、車いすにのった女の子が、お店に入るのを ためらっているところが 目に入りました。
「どうしたでござるか?」と りゆうを聞くと、
「車いすでお店に入るのはとてもゆうきがいるの。だんさもあるし、お店の人が てつだってくれるかもわからないし……」とぽつり。
「それならまかせてほしいでござる! にんぽう、だんさならしのじゅつ!!」
フラッパーは とくいのにんじゅつで、だんさをならして さかみちをつくりました。
「ありがとう!」
女の子は、うれしそうにお店に入っていきました。
こうして毎日、ふびょうどう をなくす どりょく をしているフラッパー。しかし、「せいべつ」「からだのふじゆう」「生まれたところ」などをりゆうにした ふびょうどうが まったくないようにするのは、とてもとてもむずかしいこと。
「ひとりでは、とてもじゃないけど、すべてのふびょうどうをなくすことはできそうにないでござるな……」
そう思って、フラッパーは なかよしのテンビータにそうだんすることにしました。
つぎの日、フラッパーとテンビータは、まちのなかまたちをあつめて、きのうあったできごとを話しました。
「せっしゃたちにとってはなんでもないだんさだけれど、人によっては、のりこえるのがむずかしいだんさになるでござる。まずはみんなで、助け合うことからはじめようでござる!」
こうよびかけるフラッパー。テンビータも、うなずきながら
「自分とのちがいをうけいれ、どうすればいいか考えて、こうどうすることが 大切ですぞよ」
と話します。
「うんうん!」「みんなで、あいてを思って 考えることが大切なんだね!」
フラッパーとテンビータの話を聞いて、心をうごかされたようすのなかまたち。そこからだれからともなく、自分たちにできることを考えはじめ、しぜんと ふびょうどうをなくすための 話し合いや たすけ合いが はじまりました。
フラッパーひとりのとりくみが、いつの間にか、まちぜんたいのとりくみに!
これからのみらいたうんが よりよくなりますように。そして、せかいじゅうのみんなに この思いがとどきますように。
そうねがう、フラッパーとテンビータなのでした。
ニンニン!